2018年9月2日

家族3人で月1.1GBずつ使った場合ソフトバンクの料金はドコモの2.6倍

先日ソフトバンクが新プランを発表したことで、携帯電話大手3社の「分離プラン」が出揃ったので、各社の料金をライトユーザー目線で比較してみました。

比較した各社のプランは次の通りです。

  • ドコモ:シンプルプラン+docomo with
  • au:auピタットプラン
  • ソフトバンク:ミニモンスター

契約条件は次の通りです。

  • 3人家族契約
  • 2年契約
  • 通話料従量制
  • データ段階定額制

※料金は税抜き。端末代は含みません。

月1GB前後の料金比較


auとソフトバンクのデータ定額サービスは、最安の料金では一人あたり月に1GBまで利用でき、1GBを超えると料金が変わるので、一人あたりのデータ量が1GB前後でどう変わるか比較してみました。

家族3人分の月々の料金
一人0.9GBずつ一人1.1GBずつ
ドコモ6,840円(2,280円)6,840円(2,280円)
au8,940円(2,980円)11,940円(3,980円)
ソフトバンク11,940円(3,980円)17,940円(5,980円)
※カッコ内は1人あたりの料金

0.9GB、1.1GBどちらの場合も、ドコモが最も安く、ソフトバンクが最も高くなります。家族3人が1.1GBずつ使った場合の、ドコモとソフトバンクの料金の差は約2.6倍です。

1GBを超えると、auは一人あたり1,000円増、ソフトバンクは一人あたり2,000円増となります。

ドコモのデータ定額サービス(ベーシックシェアパック)は、最安の料金では家族全体で月に5GBまで利用できるので、3人で1.1GBずつ(合計3.3GB)使っても料金は変わりません。

家族でソフトバンクを利用しているライトユーザーは、ドコモへ乗り換えると携帯料金が月々1万円以上安くなる場合があります。

比較した各社の料金の詳細は次の通りです。

ドコモ
0.9GB1.1GB
シンプルプラン980円 × 3980円 × 3
spモード300円 × 3300円 × 3
ベーシックシェアパック6,500円6,500円
シェアオプション500円 × 2500円 × 2
docomo with-1,500円 × 3-1,500円 × 3
合計6,840円6,840円

au
0.9GB1.1GB
auピタットプラン(シンプル)2,980円 × 33,980円 × 3
合計8,940円11,940円

ソフトバンク
0.9GB1.1GB
通話基本プラン1,200円 × 31,200円 × 3
ウェブ使用料300円 × 3300円 × 3
データ定額ミニモンスター2,480円 × 34,480円 × 3
合計11,940円17,940円

1.1GBでも50GBでも料金は同じ


かなり割高なソフトバンクの「ミニモンスター(ミニモン)」ですが、1GBを超えると、「ウルトラギガモンスター+(ギガモン+)」を家族3人で契約した場合と、料金が同じになります。

ミニモンのデータ定額料は、月に1GBを超え2GBまでの場合「4,480円」です。一方ギガモン+のデータ定額料は5,980円ですが、3人家族の場合「みんな家族割+」が適用され1,500円割引の「4,480円」です。

ミニモンとギガモン+の料金比較
ミニモン(2GBまで)ギガモン+(50GB)
通話基本プラン1,200円1,200円
ウェブ使用料300円300円
データ定額料4,480円5,980円
みんな家族割+0円-1,500円
合計5,980円5,980円
※「みんな家族割+」の割引額は3人で契約した場合

つまり、ミニモンで1.1GB使った場合と、ギガモン+で50GB使った場合の料金は、どちらも同じになります。

ミニモンは、家族全員が1GBまでの場合でも、3人合わせてドコモよりも月々5,000円以上高いので、コストパフォーマンスが低いプランと言えるでしょう。

ワイモバイルとの差別化が明確に


という訳で、家族3人以上でそれぞれ毎月1GB以上利用する場合、ソフトバンクの新プランでは実質的に「ウルトラギガモンスター+」しか選択肢はありません。

家族4人以上で「ウルトラギガモンスター+」を契約すると、一人あたり月々5,480円になりますが、ソフトバンクの新プランからは「5,480円以上払わない客はお断り」というメッセージが読み取れます。

ソフトバンクとしては、節約志向のユーザーをサブブランドであるワイモバイルへと移行させたいのかもしれませんが、ドコモとauにもワイモバイル対抗プランがあるので、他社へのユーザー流出も避けられないのではないでしょうか。

ドコモは機種限定プラン


比較した3社のプランのうち、ドコモの「docomo with」は、機種限定プランとなっているので注意が必要です。

対象機種は3〜4万円程度の機種が中心で、AndroidのハイエンドモデルやiPhoneの最新モデルなどは対象外です。

しかし、対象外の機種でも、その多くは「月々サポート」により、docomo withよりも大きい割引が、購入から最大2年間適用され、月々の料金はさらに安くなります。

0 件のコメント: