2011年4月11日

ソニー Cyber-shot DSC-WX7 実写レビュー

動画用のカメラとして、ソニーの「Cyber-shot DSC-WX7」を購入しました。

DSC-WX7の他に検討した機種は、キヤノンのIXY 31SとパナソニックのLUMIX DMC-FX77の2機種です。

まずIXY 31Sは、アップル独自のiFrameフォーマットに対応しているのが魅力なのですが、iFrameではフルHDに非対応で1280×720ピクセルまでという点と、フルHDでもフレームレートが24fpsで連続撮影が約10分までという点がネックになりました。

DMC-FX77はフルHDのAVCHDで29分59秒まで撮れるのですが、タッチパネルが使いにくそうな点と、データレートが17Mbpsまで(DSC-WX7は24Mbpsまで)という点、それとDSC-WX7の方が安かったので、DSC-WX7を選びました。

USB給電対応


▲ACアダプター
まず、このカメラで一番いいと思ったのは、USB給電に対応していることです。

カメラからバッテリーを取り出し、充電器にセットして充電するのではなくて、ACアダプターとカメラを直接USBで接続して充電します。パソコンのUSBポートからも充電可能です。

パソコンとUSBケーブルで接続すれば、写真の取り込みもバッテリーの充電もでき、開けにくいカバーを開いて、バッテリーやメモリーカードを取り出す必要がありません。

ケーブルを接続する端子には、カバーの代わりにシャッターが付いていて、ケーブルもカバーを開くこと無く接続できて、とても便利です。

ただし、USB給電中は再生操作のみ可能で、撮影はできません。

写真の画質


等倍表示で見ると、ISO100でも他のカメラのISO400くらいに画像が荒れている感じがします。確かにノイズはほとんどありませんが、細部が潰れてしまってベタッとした油絵のようなタッチです。

ほかにも、シャープネスが強く、輪郭がチカチカする感じがします。あと、空を入れて写すと、ホワイトバランスが黄色っぽく(アンバー)なることが多いです。

レンズの歪曲収差は、広角端で若干タル型の収差がありますが、実用上で気になるレベルではありません。

まぁ、サービス判にプリントしたり、ブログなどに載せる程度なら問題ないレベルだと思いますが、画質面で他のカメラに対するメリットは感じられません。

動画


動画撮影が主な目的で購入しましたが、動画に関しては多くは求めておらず、「撮れればいい」というレベルなので、特に不満はありません。

細かな不満


  • 電源ボタンとシャッターボタンが近すぎて電源ボタンが押しにくい
  • AFロックとAEロックを個別に設定できない
  • 撮影後に表示される確認画面を非表示にできない
  • 動画撮影時はホワイトバランスの設定ができない
  • ズーミングの際に25〜50mmくらいの間で「キュルキュル」という音が鳴る

総合評価


個人的に評価できるのは、「コンパクトなボディ」「フルHD動画撮影可能」「USB給電」の3点です。写真撮影に関しては、「自分の思い通りに撮れるカメラ」ではなく、「すべてカメラ任せで撮るカメラ」だと感じました。

フルHDムービー以外のセールスポイントは見当たりませんが、逆に致命的な欠点も無いので、コンパクトで価格も割と手頃ですし、「そこそこの写真が撮れればいい」というのであれば、悪くはないと思います。

サンプル画像


▲4.5mm F8.0 1/250 ISO100

▲13.81mm F4.5 1/400 ISO100

▲4.5mm F8.0 1/500 ISO100

▲18.96mm F5.6 1/200 ISO100

▲22.5mm F6.3 1/160 ISO320

▲22.5mm F6.3 1/500 ISO100

▲11.75mm F13 1/160 ISO100

▲4.5mm F2.6 1/400 ISO100

▲背景ぼかし

▲通常

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