DSC-WX7の他に検討した機種は、キヤノンのIXY 31SとパナソニックのLUMIX DMC-FX77の2機種です。
まずIXY 31Sは、アップル独自のiFrameフォーマットに対応しているのが魅力なのですが、iFrameではフルHDに非対応で1280×720ピクセルまでという点と、フルHDでもフレームレートが24fpsで連続撮影が約10分までという点がネックになりました。
DMC-FX77はフルHDのAVCHDで29分59秒まで撮れるのですが、タッチパネルが使いにくそうな点と、データレートが17Mbpsまで(DSC-WX7は24Mbpsまで)という点、それとDSC-WX7の方が安かったので、DSC-WX7を選びました。
USB給電対応
▲ACアダプター |
カメラからバッテリーを取り出し、充電器にセットして充電するのではなくて、ACアダプターとカメラを直接USBで接続して充電します。パソコンのUSBポートからも充電可能です。
パソコンとUSBケーブルで接続すれば、写真の取り込みもバッテリーの充電もでき、開けにくいカバーを開いて、バッテリーやメモリーカードを取り出す必要がありません。
ケーブルを接続する端子には、カバーの代わりにシャッターが付いていて、ケーブルもカバーを開くこと無く接続できて、とても便利です。
ただし、USB給電中は再生操作のみ可能で、撮影はできません。
写真の画質
等倍表示で見ると、ISO100でも他のカメラのISO400くらいに画像が荒れている感じがします。確かにノイズはほとんどありませんが、細部が潰れてしまってベタッとした油絵のようなタッチです。
ほかにも、シャープネスが強く、輪郭がチカチカする感じがします。あと、空を入れて写すと、ホワイトバランスが黄色っぽく(アンバー)なることが多いです。
レンズの歪曲収差は、広角端で若干タル型の収差がありますが、実用上で気になるレベルではありません。
まぁ、サービス判にプリントしたり、ブログなどに載せる程度なら問題ないレベルだと思いますが、画質面で他のカメラに対するメリットは感じられません。
動画
動画撮影が主な目的で購入しましたが、動画に関しては多くは求めておらず、「撮れればいい」というレベルなので、特に不満はありません。
細かな不満
- 電源ボタンとシャッターボタンが近すぎて電源ボタンが押しにくい
- AFロックとAEロックを個別に設定できない
- 撮影後に表示される確認画面を非表示にできない
- 動画撮影時はホワイトバランスの設定ができない
- ズーミングの際に25〜50mmくらいの間で「キュルキュル」という音が鳴る
総合評価
個人的に評価できるのは、「コンパクトなボディ」「フルHD動画撮影可能」「USB給電」の3点です。写真撮影に関しては、「自分の思い通りに撮れるカメラ」ではなく、「すべてカメラ任せで撮るカメラ」だと感じました。
フルHDムービー以外のセールスポイントは見当たりませんが、逆に致命的な欠点も無いので、コンパクトで価格も割と手頃ですし、「そこそこの写真が撮れればいい」というのであれば、悪くはないと思います。
サンプル画像
▲4.5mm F8.0 1/250 ISO100 |
▲13.81mm F4.5 1/400 ISO100 |
▲4.5mm F8.0 1/500 ISO100 |
▲18.96mm F5.6 1/200 ISO100 |
▲22.5mm F6.3 1/160 ISO320 |
▲22.5mm F6.3 1/500 ISO100 |
▲11.75mm F13 1/160 ISO100 |
▲4.5mm F2.6 1/400 ISO100 |
▲背景ぼかし |
▲通常 |
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