2014年10月4日

PowerShot G7 X レビュー(UI・操作編)

PowerShot G7 Xを買いました。

まだ、ほとんど撮影はしていないので、まずは操作性などのレビューをしたいと思います。

露出補正が超不便


とにかく、これ。これが一番の期待はずれです。


このカメラって、露出補正ダイヤルでしか露出補正ができなんですね。従来のコントロールホイールによる方式も使えず、コントローラーリングに機能を割り当てられることもできません。これまで当たり前に使えていた機能が殺されている、といった感じです。

PowerShot Gシリーズを使うのは、G7 Xが初めてですが、EOSとIXY、PowerShotの合わせて20台近くキヤノンのカメラを使ってきて、まさかこんな落とし穴があるとは、まったく想像していませんでした。

G7 Xの露出補正ダイヤルも、分かりやすくて悪くはないと思うんですが、やっぱり露出補正は使い慣れたコントロールホイール(サブ電子ダイヤル)でやりたいんですよ。G7 Xって、EOSのサブに使う人も多いと思うので、操作性はできるだけ共通化するべきじゃないでしょうか。

あと、誤作動防止のためには仕方ないんでしょうけど、露出補正ダイヤルがちょっと固いのも、使いにくく感じる要因だと思います。

露出補正はかなり頻繁に利用するので、ぜひともファームウェアのアップデートで改善してもらいたいです。

中途半端なチルト式モニター


これ、上方向にしか開かないんですね。ローアングルや自撮りには使えますけど、ハイアングルには使えません。まぁ、ぼくは端から使うつもりはなかったんで、とくに影響はないんですけど、こんな中途半端なものなら付けずに、少しでも薄く、軽くしてくれた方が嬉しかったです。

嬉しいポイント


ここまでは残念なポイントを取り上げてきましたが、もちろん嬉しいポイントもあります。

まず、シャッターボタン半押しからの、個別のAE/AFロック機能です。半押しのまま「RING FUNC.」ボタンを押すとAEロック、左ボタンを押すとAFロック(MFへの切り替え)ができます。 ぼくがIXY/PowerShotシリーズで一番気に入っている機能で、これが非常に使いやすくて、なかなか他社のコンデジには乗り換えられません。

また、「RING FUNC.」ボタンと録画ボタンに「AFL(AFロック)」機能を割り当て可能です。AFロックするとAFフレームが表示されず、ちょっと使いにくいけど、親指AFも使えます。ただ、個人的には「半押し+左ボタン」のAFロックの方が使いやすいです。

あとは、タッチパネルをOFFにできる。EOS Mでは、OFFにできず誤操作に悩まされたので、これはありがたいです。ただ、欲を言えば、タッチパネルをOFFにしていても、AFフレームを選択する時だけはタッチ可能にして欲しいです。

ちょっと気になったポイント


あとは、不満ではないんですけど、ちょっと気になった点をいくつか。

パッケージを開けて「あれっ?」と思ったのが、USBケーブルが付属していない点です。ぼくが買ったデジカメでUSBケーブルが付属していないのは、たぶん初めてだと思います。デジカメを買うたびに、いつも無駄だと思っていた点なので、これはいいと思います。

あとは、色空間の設定ができないのが気になりました。このクラスのカメラならAdobe RGBも使えても不思議じゃないですけど、個人的にはsRGBでも別に問題ありません。

ファーストインプレッション


とりあえず、ざっと弄ってみた程度ですが、露出補正に強い不満があるものの、それでもG7 Xは、ぼくが欲しいと思っているカメラに現状で一番近いカメラです。

とにかく、AE/AFロックの使いやすさと、クリックのあるコントローラーリングによる素早いズーム操作が快適です。PowerShot Sシリーズも、そこは変わらないんですけど、画質の面で少し物足りません。

理想を言えば、さらに薄く、軽くしてもらいたい。チルト式モニターも露出補正ダイヤルも要らないし、レンズも24-70mm相当のズームで十分。

最後に、繰り返しになりますが、コントロールホイールによる露出補正に対応すれば、さらに完成度は高まると思います。

▲前からPowerShot S100、G7 X、RX100M2



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