2019年4月19日

5人家族がdocomo withからギガライトに変更すると年間4万円以上の値上げも

ドコモは先日の新料金発表会で、「家族のおトクをさらに強化」とアピールしていましたが、これには疑問を抱かざるを得ません。

同じ1,980円でも実質値上げに


昨年、ドコモのCMでよく耳にした「イッキューパッ」というフレーズ。あれは、「docomo with」と「シンプルプラン」を組み合わせると、「ひとり当たり月々1,980円(税抜)から(3人家族の場合)スマホが使える」とアピールするものでした。

そして、ドコモが6月から開始する新プラン「ギガライト」も、同じく3人家族の場合はひとり月々1,980円からとなります。

この数字だけを見ると、新プランも変わらずお得に使えるように思えますが、プランの中身をよく見ると実質値上げとなっています。

「ギガライト」と「docomo with」の比較


ドコモは3人家族を例として提示していますが、子供が複数居たり、別居している親や兄弟もファミリー割引のグループに組み入れているケースも珍しくはないと思います。ということで、3人から5人家族までの料金を、「ギガライト」プランと「docomo with(シンプルプラン+ベーシックシェアパック)」で比較してみました。なお、下表の料金は家族分の合計金額で、税抜です。

ギガライトdocomo with
料金容量料金容量
3人5,940円1GB×35,940円5GB
4人7,920円1GB×46,220円5GB
5人9,900円1GB×56,500円5GB

3人家族の場合


料金は同じですが、容量が5GBから合計3GBへ減ってしまいます。実質値上げ。

4人家族の場合

料金は月々1,700円(税抜)高くなり、容量も5GBから合計4GBへ減ってしまいます。年間20,400円(税抜)の値上げ。

5人家族の場合


容量は同じですが、料金が月々3,400円(税抜)高くなってしまいます。年間40,800円(税抜)の値上げ。

「ずっとドコモ特典」で負担減も


新プランでは従来の「ずっとドコモ割」に変わり、「ずっとドコモ特典」という長期契約向けのサービスが開始されます。従来は代表回線のみが割引対象でしたが、「ずっとドコモ特典」では各回線ごとに毎年ポイントがもらえるようになります。

契約期間に応じて、それぞれ最大3,000ポイントがもらえるので、新旧プランで料金が同じ3人家族の場合は、ポイント分を差し引いて実質値下げと考えられなくもないです。

しかし5人家族の場合は、最大で合計15,000ポイントもらえるものの、料金の値上げ分を補うには大きく不足しています。

「みんなドコモ割」の拡充を


docomo withであれば、1回線増えても料金は月額280円アップですみましたが、ギラライトでは3回線目以降は1回線ごとに月額1,980円アップとなります。その差額は1回線あたり1,700円。

新プランに適用される「みんなドコモ割」は、回線数に応じて割引額がアップしていきますが、3回線で上限に達し、月々1,000円引きが最大です。

ドコモは、この料金帯の新旧プランを比較して「4割値下げ」と大々的にアピールしていますが、それは「docomo with」などの割引を適用する前の料金との比較です。それも3回線契約に限った場合です。

従来の割引後の料金よりも4割下げろとは言いませんが、4回線以上の契約も従来と同額程度に割引いてもらいたいです。

そのためにも、4回線以上も「4回線は1,250円、5回線以上は1,500円」という具合に、「みんなドコモ割」の割引額を増やしてもらえると有難いです。

従来の「シェアパック」は、分かりにくいとの声もあったようですが、うまく使えばお得になる、いい仕組みだったんですけどねぇ。

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