2015年10月13日

1型センサー搭載で軽量なPowerShot G9 X

キヤノンが、1型センサーを搭載したコンパクトデジタルカメラ「PowerShot G9 X」を、10月22日に発売すると発表しました。

昨年発売されたG7 Xよりも約100g軽く、約1cm薄くなっているのが特徴です。

とりあえず、G9 XとG7 X、それとソニーの初代RX100の個人的に気になるスペックだけを比較してみました。

G9 XG7 XRX100
質量209g304g240g
98mm103mm101.6mm
高さ57.9mm60.4mm58.1mm
奥行き30.8mm40.4mm35.9mm
35mm換算28-84mm24-100mm28-100mm
開放F値F2-4.9F1.8-2.8F1.8-4.9

シリーズの中で一番軽い初代RX100よりも、G9 Xの方が軽くてコンパクトです。1/1.7型センサー搭載のS100が198g、S120が217gなので、G9 Xはそれと重さが変わりません。

G7 Xの印象は、とにかく「重い」の一言でした。ミラーレスカメラのLUMIX GM5なんて、より大型(4/3型)のセンサーとEVF(電子ビューファインダー)まで搭載して、さらにレンズ込みで281gですから、G7 Xを「コンパクト」と呼ぶには、少々気が引けます。

しかし、G9 Xは、従来のコンデジと重さが変わらず、これでやっと「コンパクト」と呼べる1型センサーデジカメが登場したと思います。

G7 Xとの違い


レンズ

ボディサイズと重さ以外では、レンズが一番大きな違いです。ズーム倍率が、G7 Xの約4倍から3倍へ。開放F値も暗くなっています。やはり、明るい大口径レンズを搭載すると、どうしても重くなってしまうんでしょうね。

ただ、G7 Xでも、28mm相当へズームした時の開放F値は「F2」なので、広角側ではG9 Xと変わらず十分明るいです。一方、G7 Xを85mm相当へズームした時の開放F値は「F2.8」で、望遠側ではG9 Xの方が約1.7段暗くなります。

使用頻度が多い広角から標準域では差はあまりないと思いますが、望遠側では差が出てくるかもしれません。暗いところで望遠にズームして撮影すると、G7 XよりもISO感度が上がってノイズが少し増えるでしょう。また、望遠側でのボケも小さくなります。

ボタンとモニター

そのほかには、操作ボタンの配置の違いが大きいです。独立した露出補正ダイヤルだけでなく、背面のコントローラーリングまで無くなり、液晶モニターの横にはボタンが縦に4個並んでるだけです。従来のAF/AEロックの操作性がとても気に入っていたので、それが変わるのは痛いです。

液晶モニターは、タッチ操作には対応していますが、チルトには対応していません。

その他

それから、G9 Xでは、USB端子が従来の「mini-B」から「micro-B」に変更され、USB充電に対応しました。ただし、パッケージに同梱されるのは、バッテリーパックを装着して充電する従来型の充電器のみで、USBで充電するには別売りのUSBケーブルとACアダプターが必要です。

あと、細かいところでは、RAW撮影時の保存形式が、G7 Xの「12bit」から「14bit」へ変更されています。

価格と感想


価格は、キヤノンオンラインショップで59,800円(税込64,584円)です。背面のボタン配置が従来通りであれば、迷わず「買い」なのですが、操作性が変わるのはとても抵抗が大きいです。個人的は、PowerShot Gシリーズじゃなくて、Sシリーズの1型センサー版が欲しいんですよね。



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