昨年発売されたG7 Xよりも約100g軽く、約1cm薄くなっているのが特徴です。
とりあえず、G9 XとG7 X、それとソニーの初代RX100の個人的に気になるスペックだけを比較してみました。
G9 X | G7 X | RX100 | |
---|---|---|---|
質量 | 209g | 304g | 240g |
幅 | 98mm | 103mm | 101.6mm |
高さ | 57.9mm | 60.4mm | 58.1mm |
奥行き | 30.8mm | 40.4mm | 35.9mm |
35mm換算 | 28-84mm | 24-100mm | 28-100mm |
開放F値 | F2-4.9 | F1.8-2.8 | F1.8-4.9 |
シリーズの中で一番軽い初代RX100よりも、G9 Xの方が軽くてコンパクトです。1/1.7型センサー搭載のS100が198g、S120が217gなので、G9 Xはそれと重さが変わりません。
G7 Xの印象は、とにかく「重い」の一言でした。ミラーレスカメラのLUMIX GM5なんて、より大型(4/3型)のセンサーとEVF(電子ビューファインダー)まで搭載して、さらにレンズ込みで281gですから、G7 Xを「コンパクト」と呼ぶには、少々気が引けます。
しかし、G9 Xは、従来のコンデジと重さが変わらず、これでやっと「コンパクト」と呼べる1型センサーデジカメが登場したと思います。
G7 Xとの違い
レンズ
ボディサイズと重さ以外では、レンズが一番大きな違いです。ズーム倍率が、G7 Xの約4倍から3倍へ。開放F値も暗くなっています。やはり、明るい大口径レンズを搭載すると、どうしても重くなってしまうんでしょうね。
ただ、G7 Xでも、28mm相当へズームした時の開放F値は「F2」なので、広角側ではG9 Xと変わらず十分明るいです。一方、G7 Xを85mm相当へズームした時の開放F値は「F2.8」で、望遠側ではG9 Xの方が約1.7段暗くなります。
使用頻度が多い広角から標準域では差はあまりないと思いますが、望遠側では差が出てくるかもしれません。暗いところで望遠にズームして撮影すると、G7 XよりもISO感度が上がってノイズが少し増えるでしょう。また、望遠側でのボケも小さくなります。
ボタンとモニター
そのほかには、操作ボタンの配置の違いが大きいです。独立した露出補正ダイヤルだけでなく、背面のコントローラーリングまで無くなり、液晶モニターの横にはボタンが縦に4個並んでるだけです。従来のAF/AEロックの操作性がとても気に入っていたので、それが変わるのは痛いです。
液晶モニターは、タッチ操作には対応していますが、チルトには対応していません。
その他
それから、G9 Xでは、USB端子が従来の「mini-B」から「micro-B」に変更され、USB充電に対応しました。ただし、パッケージに同梱されるのは、バッテリーパックを装着して充電する従来型の充電器のみで、USBで充電するには別売りのUSBケーブルとACアダプターが必要です。
あと、細かいところでは、RAW撮影時の保存形式が、G7 Xの「12bit」から「14bit」へ変更されています。
価格と感想
価格は、キヤノンオンラインショップで59,800円(税込64,584円)です。背面のボタン配置が従来通りであれば、迷わず「買い」なのですが、操作性が変わるのはとても抵抗が大きいです。個人的は、PowerShot Gシリーズじゃなくて、Sシリーズの1型センサー版が欲しいんですよね。
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