その中から、エントリーモデルのEOS Kiss X8iと8000D、M3を比較してみました。
まず先に、ざっくりとまとめると、3機種とも基本スペックはほぼ同じです。それぞれの違いは、Kiss X8iを基準とすると、Kiss X8iにサブ電子ダイヤルとサブ液晶パネルが付いた8000D。ミラーを省いて小型化したM3、という感じです。
Kiss X8iとX7iの比較
ベースとなるEOS Kiss X8iの、前モデル(X7i)からの主な変更点をまとめてみました。
- 有効画素数は、「約1800万画素」から「約2420万画素」へアップ。映像エンジンは、「DIGIC 5」から「DIGIC 6」へ。
- AF測距点は、「9点」から「19点」へ。ライブビューAFは、「ハイブリッド CMOS AF」から「ハイブリッド CMOS AF III」へ。
- ファインダーの倍率が「約0.85倍(35mm判換算約0.53倍相当)」から「約0.82倍(同0.51倍相当)」へ若干ダウン。
- Wi-Fi+NFC対応
- ボディの重さは「約580g」から「約555g」へ軽量化。
近年のEOS Kissシリーズは、マイナーバージョンアップが続いていましたが、画素数やAF測距点の増加や、Wi-Fiへの対応など、X8iは久しぶりに世代が変わるモデルのように感じます。
Kiss X8iと8000Dの比較
「EOS Kiss X8+」とかのネーミングの方が、相応しいかもしれません。X8iにサブ電子ダイヤルとサブ液晶パネルを付けただけ、と言っても過言ではない8000D。
個人的には、それらが付いていないことが、EOS Kissシリーズの不満だったので、それが改良された8000Dは好印象です。
8000Dだけを見れば悪くはなく、「8000Dで十分かな」とも思うのですが、ほかのスペックはX8iと同じと考えると、EOSシリーズのラインナップの中では、正直、微妙ですね。
EOS M3
ミレーレスモデルのM3は、一眼レフEOSとはレンズマウントが異なるという根本的な違いはありますが、画素数などの基本スペックはKiss X8iと変わりません。
それにしても、M3は結構バケましたね。初代Mはエントリー向けでしたが、M3はミドルレンジに広がったという感じです。
前モデルのM2と比較すると、電子ダイヤル、モードダイヤル、露出補正ダイヤルが追加されました。ほかに、フラッシュが外付けから内蔵へ変更された点も、大きな違いです。
タッチ操作を無効にできず、誤操作が頻発してしまうタッチパネル。付け根がクルクル回るため、すぐに絡まってしまうストラップ。小さすぎて長時間持っていると疲れるグリップ……など、初代EOS Mを使ってみて感じた、多くの細かい不満も解消されているようなので、今回発表された機種の中でEOS M3が一番気になります。
また、別売りの外付け電子ビューファインダー(EVF)にも対応しています。晴天下の屋外では、液晶モニターが見にくいので、ファインダーがあるとすごく有り難いです。ただ、外付けだと嵩張ってしまい、それなら一眼レフでいいんじゃないか、という気がします。
価格
最後に、各モデルのキヤノンオンラインショップ価格(税抜き)をまとめてみました。
Kiss X8i | 8000D | M3 | M3+EVF | |
---|---|---|---|---|
ボディ | 92,800円 | 97,800円 | 56,800円 | 59,800円 |
レンズキット | 101,800円 | 134,800円 | 71,800円 | 74,800円 |
ダブルレンズキット | 85,800円 | 88,800円 | ||
ダブルズームキット | 129,800円 | 134,800円 | 96,800円 | 99,800円 |
8000DとKiss X8iの価格差は5,000円、25,000台限定の「EOS M3 EVFキット」はEOS M3プラス3,000円、といったところです。この価格差なら、8000DとEOS M3 EVFキットが、お買い得かもしれません。
EOS Kiss X8iと8000Dは4月下旬発売予定、EOS M3は3月下旬発売予定です。また、同時に発表されたEOS 5Ds/5Ds Rなど、今年のEOSは、かなり盛りだくさんな印象を受けます。
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