2016年4月14日

ドコモ、「ずっとドコモ割」拡充で長期ユーザー囲い込みへ

ドコモが、新料金プラン向けの長期利用割引「ずっとドコモ割」を6月より拡充し、あわせて2年以降の解約金が不要な新コースを開始すると発表しました。

「ずっとドコモ割」拡充


「ずっとドコモ割」は、適用範囲と割引額が拡充され、継続利用期間が10年未満(データSパックと契約8年以上のシェアパック10を除く)、もしくはシェアパック15以上の場合は、従来より支払額が低くなります。

従来は、データMパックからシェアパック5までは、契約10年以上でないと「ずっとドコモ割」が適用されなかったのですが、6月以降は契約4年以上から適用されるようになるのが大きいですね。

更新なしの2年契約「フリーコース」


従来の2年契約と同様の「ずっとドコモ割コース」と、契約2年以降の解約料が不要の「フリーコース」が新設されます。

両コースとも月額基本料は同じですが、「フリーコース」は「ずっとドコモ割」と「更新ありがとうポイント」の適用外となります。

使い道に困る「更新ありがとうポイント」


「ずっとドコモ割コース」の特典として、2年契約を更新するたびに「dポイント(期間・用途限定)」が3,000ポイントもらえます。

ただし、ポイントをもらうには、更新期間終了後6ヶ月以内に専用サイトから手続きする必要があり、ポイントの期限も同期間内に限定されます。

さらに、ポイントの利用範囲も限られ、ポイント交換や携帯電話利用料への充当には使えないので、注意が必要です。

ちなみに、ぼくのメイン回線は今年の8月が契約満了月なので、9〜10月が更新期間で、「更新ありがとうポイント」が利用できるのは、11月から翌年4月までとなります。

ぼくは、まだdポイントカードを持ってなくて、dポイントを使う機会は機種変更しかないのですが、ついこの間iPhone SEに機種変更したばかりで、当面機種変更するつもりもないので、「更新ありがとうポイント」の使い道に困ります。

今後、dポイントカードを持つことも、検討してみようかと思います。

「ずっとドコモ割コース」でも「ずっとドコモ割」が適用されないケース


回線の契約期間に応じて、パケットパックの料金が割り引かれる「ずっとドコモ割」ですが、「ずっとドコモ割コース」に加入していても、シェアグループの子回線には適用されません。

家族間でデータ利用量を共有するシェアグループを組んでいる場合、「ずっとドコモ割」が適用されるのは、シェアパックを契約している代表回線だけ。なので、シェアグループ子回線においては、「ずっとドコモ割コース」が「フリーコース」よりも有利なのは、「更新ありがとうポイント」がもらえることだけです。

文字どおり、ずっとドコモを使い続けるなら「ずっとドコモ割コース」を選んで損はありません。しかし、将来他社へ家族揃って乗り換える可能性があるなら、「ずっとドコモ割」が適用される代表回線だけ「ずっとドコモ割コース」で契約し、子回線は「フリーコース」で契約するという組み合わせも、アリだと思います。

ドコモの囲い込み強化で競争は鈍化する?


今回のサービス拡充により、シェアパック15以上のプランでは「ずっとドコモ割」の割引額が増額され、ドコモが長期利用者の囲い込みを強化する形です。さらに総務省が、乗り換え(MNP)ユーザーに対する過度な割引を規制する方針を示したことで、他社が最大手のドコモから契約者を獲得するのは、これまでよりも難しくなるでしょう。

スマートフォンの普及で、端末による差別化も難しくなっており、また料金に関しても、ほとんど横並びの寡占状態なので、このままだと競争の鈍化が懸念されます。他社も、あの手この手で対抗してくるでしょうが、これまで以上に複雑でいびつなプランが出てこないか心配です。

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