今回使用したカメラは「COOLPIX A300」です。春先に、親が使っているデジカメの買い替えを考えていたところ、これがちょうど良さそうだったので購入しました。
設定方法
SnapBridgeを利用するには、スマホへのアプリのインストールとペアリングの設定が必要です。
iOS版のSnapBridgeは夏以降にリリース予定とのことなので、今回はNexus 5(Android 6.0.1)を使いました。
設定の大まかな手順は、次のとおりです。
- SnapBridgeアプリをスマホにインストールする
- スマホのBluetoothをオンにする
- SnapBridgeアプリを起動する
- カメラの「通信メニュー」から「スマートフォンと接続」を選び、「OK(設定)」ボタンを押す
- SnapBridgeアプリに表示されているカメラ名を選択する
- カメラとスマホに表示されている認証コード(Bluetoothペア設定コード)確認して、カメラの「OK」ボタンとスマホの「ペア設定する」を押す(タップする)
以上です。
文字の入力も必要なく、簡単に設定できました。
一度設定してしまえば、あとは操作不要。デジカメで撮影するだけで、写真が自動的にスマホに届くようになります。
スマホの電源をオフにしていたり、そばに無かったりして、撮影時に写真が転送できなかった場合でも、後に通信可能な状態になると、自動的に転送が始まります。
転送時間
ただ、SnapBridgeは、Bluetoothを使った機能ということで、気になるのが通信速度です。
初期設定では、撮影した写真を2MP(1440×1080px 約600KB)に縮小して転送するようになっています。まず試しに初期設定のまま、シャッターボタンを押してから写真がスマホに表示されるまでの時間を計ってみたところ、20秒ほどかかりました。
1カット撮影するたびに確認するには、少し待つ必要がありますが、ある程度(20秒以上)間隔を空けて複数カット撮影するような場合は、撮影後にスマホを確認すると撮影した写真が届いている、という感じです。
次に、設定を変更し、オリジナルサイズ(5152×3864px 約4.5MB)のまま転送して時間を計ってみると、120秒ほどかかりました。120秒以上間隔を空けて撮影するなら、これでも問題はないかもしれませんが、2MPにリサイズした方が、スマホのストレージ容量も圧迫しませんし、実用性が高いと思います。
また、A300はWi-Fiにも対応していて、必要な写真だけを選択してオリジナルを転送することも可能です。ほかにも、Wi-Fi接続すれば、スマホの画面で確認しながらリモート撮影もできます。
電源ランプが消えない
SnapBridgeを試してみて、困ったことが一点。
スマホと通信可能な状態でカメラの電源をオフにすると、カメラの電源ランプが点灯したまま消えない、という現象が発生しました。
しかし、これは、スマホのBluetoothを一旦オフにすることで解消されました。再度オンにしても電源ランプは点灯しません。また、カメラのBluetooth設定で、「電源オフ中の通信」を「しない」にすることでも、解消できます。
感想
Wi-Fi搭載のデジカメは今や珍しくありませんが、実際に使ってみると、カメラ側でWi-Fiをオン/オフにしたりスマホのWi-Fiを切り替えたりと、結構面倒なことが多いです。
しかし、Bluetoothを使ったSnapBridgeなら、「デジカメで撮影する」「スマホで写真を見る」以外の余計な操作は不要になります。
スマホのカメラは、何より手軽さが魅力ですが、画質や光学ズームなどは、デジカメの方が圧倒的に有利です。そして、デジカメで撮影した写真をSNSに投稿するなど、スマホと連携して使うなら、SnapBridgeはとても便利な機能です。
ニコンは、今後発売されるデジカメには、原則的にSnapBridgeを標準搭載していくそうなので、ニコンのデジカメでは、この便利な機能が「当たり前」になります。今後は、他社も是非、同様の機能を搭載したデジカメを発売し、Bluetoothがデジカメの標準機能となることを期待します。
2 件のコメント:
購入検討しておりレヴュー大変参考になりました。
気になっていた
Bluetooth通信の件
設定変更で問題なさそうですね。
>「電源オフ中の通信」を「しない」にすることでも、解消できます。
有益な情報でした。
ぽこさん、コメントありがとうございます。
対処療法ではありますが、お役に立てたなら幸いです。
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