過去4回にわたって、Bento 2のモニターリポートを書き綴ってきましたが、とりあえず今回が締めくくりになります。
AppleWorksからの移行としてBento 2を使い始めましたが、正直なところ、期待通りとはいきませんでした。
「ファイルメーカーのデータベースソフト」ということで、「FileMaker Lite」的なものを期待していたのですが、関数が使えず、AppleWorksよりも機能的に劣ります。
今までにデータベースを使ったことがある人から見ると、機能不足な面が気になると思いますし、「データベース入門」として使うにしても、同様に役不足な感があります。
そんなBentoですが、実際に使ってみると、従来のデータベースソフトというカテゴリーとは、ちょっと別物のように感じます。
そもそも、Leopard(Mac OS X 10.5)自体がデータベース的要素が強くて、アドレス帳からメールや写真まで、Macにあるものすべてを、Spotlightやスマートフォルダで自由自在に整理できます。そんな中で、アドレス帳などの単純なデータースは、わざわざBentoを使うまでもありません。
Bentoの特徴は、Mac内の各種データを組み合わせて、データベースを作れるということです。しかし、それで実際にどんなデータベースを作ればいいのか、なかなかアイデアが湧いてきません。
Bentoは従来のデータベースソフトとは少し異なったタイプのソフトなので、使う側も従来とは違う使い方が必要になると思います。そういった意味では、今までデータベースソフトを使ったことのない人の方が、いろんなアイデアで使えるかもしれません。
それから、Bento 2はエクセルやCSVなどにデータを書き出すことができますが、フォーマットのバージョンの互換性が少なかったり、「関連データ」の内容が書き出せないなど、将来性に不安が残り、本腰を入れて使おうという気に、なかなかなれません。
今回のモニターを通して感じたのは、「クラリスワークス → AppleWorks」という流れで行くと、「→ iWork」を選ぶのが正解なのかも……、というのが正直なところです。
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