2010年9月4日

キヤノン「PowerShot S95」実写レビュー

キヤノンのデジカメ「PowerShot S95」を買いました。

今年の春に、PowerShot S90と迷った結果、IXY DIGITAL 930 ISを購入したのですが、電源を入れたまま持ち歩いているとタッチパネルを誤操作しまくるのと、24mm相当スタートのズームレンズが使いにくいということもあって、結局、PowerShot S90の後継機となるPowerShot S95に買い換えました。

ズームが楽


決め手となったのは、ステップズームが可能なコントローラーリングと、RAW撮影可能な点です。

まず、一般的なコンデジに対する個人的な最大の不満点は、パワーズームレンズです。レバーでズーミング操作をすると、意図する画角に素早くズームできずストレスが溜まります。また、IXY DIGITAL 930 ISの24mm相当という画角で撮影することはほとんど無く、ストレスの元となるズームング操作を行う機会が多く発生します。

しかし、PowerShot S95では、設定を変更するとコントローラーリングをカチカチと回転させることで、「28/35/50/85/105mm(相当)」とステップズームで焦点距離を素早く切り換えられます。ステップズーム後も、ズームレバーで通常のズーム操作も可能です。

また、ステップズームなら一旦電源を切っても焦点距離を記憶していて、再び電源を入れても同じ焦点距離にセットされます。

RAWのメリット


コンデジに限らず、カメラのオート機能はまだまだ不十分で、思いどおりの写真を撮影するには露出補正などが必要になるケースが多いです。個人的な感覚では、補正が不要なケースは50パーセントくらいじゃないかと思います。

撮影時に適正な補正ができれば、それに越したことは無いのですが、手間もかかるし思いどおりに補正できない場合もあります。

となると、撮影後にパソコンなどで修正することになりますが、その際にはJPEGよりもRAWの方が楽に修正できますし、画質の劣化も抑えられます。撮影後に修正することを考えると、RAWで撮影した方が気楽です。

IXYとの違い


見た目ではIXYシリーズとの違いはあまり分かりませんが、触ってみると細かい違いがあります。PowerShot S95はAEBが使えたり、コントローラーホイールの操作だけで直接露出補正ができたりします。また、プログラムモードでは顔認証機能がデフォルトで無効となっているのも、特徴的だと思います。

PowerShot S90との比較


PowerShot S90は使ったことが無いので、カタログ上での比較しかできませんが、画素数やレンズの焦点距離など基本的なスペックは変わりありません。

主な変更点としては、手ぶれ補正がハイブリッドISに対応したことと、ハイビジョン動画が撮影可能となったことくらいでしょうか。

その他の変更点としては、ボタン配置が一部変更されたことや、ストラップ穴が両側に付いたこと、若干薄くなったことなどです。

不満


PowerShot S95は、機能的にぼくの理想に近く、不満はほとんど無いのですが、強いて挙げるなら電源ボタンが小さくて押しにくいことです。IXY DIGITAL 930 ISで不満だった端子カバーも開けやすいですし、不満と言えば本当にそれくらいです。

サンプル画像


とりあえず、レンズの歪曲収差が気になるの、ちょっと試し撮りをしてみました。次の画像は、焦点距離は50mm相当で「RAW+JPEG」で撮影したうちの、JPEGファイルと、RAWファイルをDigital Photo Professionalでストレート現像したものと、歪曲収差補正をしたものです。

50mm相当の焦点距離でも、タル型の歪曲収差が残っています。

▲JPEG

▲ストレート現像

▲歪曲収差補正あり

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