APS-CサイズのEOSは、2009年10月発売のEOS 7D以降、EOS Kissシリーズ(X50を除く)やEOS Mといったエントリーモデルも含めて、ずっと1800万画素で据え置きだったのが、EOS 70Dでは2020万画素になりました。
そして、キヤノンが一番の売りにしているのが、撮像面位相差方式の「デュアルピクセルCMOS AF」によるライブビュー撮影時のAF性能の向上です。EOS Mなどで採用されている「ハイブリッドCMOS AF」では、まず撮像面位相差AFである程度ピントを合わせ、その後コントラストAFで正確なピント合わせを行っているのに対し、EOS 70Dの「デュアルピクセルCMOS AF」では、対応レンズを使うと、最後まで撮像面位相差AFでピントを合わせることができ、より速いピント合わせが可能になるそうです。
ただ、これって、コンデジやスマホのように、液晶画面に表示された画像を見ながら撮影する「ライブビュー」を使う時や、動画撮影時にしか働かない機能なので、通常の光学式ファインダーを使って撮影する場合は、関係ないんですよね。できれば、ミラーレスのEOS Mにこそ、搭載して欲しい機能なんですけど、それは「EOS Mの後継機に期待」ということでしょうか。
そのほかには、EOSとしてはEOS 6Dに続いて、Wi-Fiに対応しています。個人的には、一眼レフで撮影した画像をスマホなどで見ることがないので、GPS機能の方が有り難いのですが、スマホのアプリを使ったリモート撮影は便利そうです。しかし、外付けのGPSレシーバー「GP-E2」に対応しているので、GPSが必要な場合はそれでカバーできます。
あと、グリッドや電子水準器などの情報を、視野内に表示可能な「インテリジェントビューファインダー」に対応しています。それに伴って、フォーカシングスクリーンが交換不可になっているのも、EOS 60Dからの変更です。
個人的には、APS-Cサイズ以下はミラーレス、一眼レフはフルサイズ以上でいいと思っているので、EOS 70Dを買うことはないと思いますが、「デュアルピクセルCMOS AF」の性能と、EOS M後継機への影響について関心があります。
ちなみに価格は、ヨドバシ.comで、ボディのみが129,800円、18-55mmのレンズキットが139,800円、18-135mmのレンズキットが169,800円となっています。
っていうか、EOS 7Dって、あと3ヶ月で発売から4年になるんですね。
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