2017年10月18日

ドコモ、「dポイントクラブ」を改定 長期契約者のメリットは特になし

ドコモが、会員プログラムの「dポイントクラブ」を来年5月に改定すると発表しました。

主な変更点


今回の改定による主な変更点は、次のとおりです。

  • ステージを「ずっとドコモ割」の契約期間に合わせて5段階に変更
  • ステージ判定からdカード契約を削除
  • 「ずっとドコモ割」のランクを契約期間からステージごとに変更
  • 「ずっとドコモ割」の割引をポイントへ変更可能に

長期契約優遇の契約期間を統一


従来の「dポイントプログラム」では、ドコモ回線の契約期間やdポイント獲得数、dカード契約などの条件によって4つのステージに別れていましたが、改定後はdカード契約は関係なくなり、契約期間とdポイント獲得数のみで5つのステージに分かれるようになります。

また、ステージ判定の基準となる契約期間は「ずっとドコモ割」と同様になり、従来では2段階目の「ブロンズステージ」に上がるには10年以上の契約が必要でしたが、今後は4年以上の契約で「2ndステージ」に上がることができます。

従来は「dポイントクラブ」と「ずっとドコモ割」で、対象となる契約期間が異なってややこしかったのが、改定後は「dポイントクラブ」と「ずっとドコモ割」の契約期間が連動するので、わかりやすくなります。

ポイント10倍はdカード GOLD限定


従来は、dカード GOLDを契約するか、半年間に10,000ポイント以上を獲得すると最上位の「ゴールドステージ」となり、通信料金に対するポイント還元率が10倍になりましたが、これはdカード GOLDの会員特典に変更されます。

改定後に、15年以上の契約者が最上位の「プラチナステージ」になったところで、通信料金に対するポイント数は、従来の「シルバーステージ」と同じく、1,000円(税抜)ごとに10ポイントのまま変わりありません。

今のところ、「プラチナステージ」のメリットは、ほとんど無さそうです。

1年目から「ずっとドコモ割プラス」適用も可能に


パケットパックの料金を割り引く「ずっとドコモ割」が、来年5月より「ずっとドコモ割プラス」に変更されます。

従来の「ずっとドコモ割」は、契約期間によって割引額が決まり、割引対象となるには4年以上の契約が必要でした。しかし「ずっとドコモ割プラス」では、「dポイントクラブ」のステージによって割引額が決まるので、契約期間が4年未満であっても、半年間で600ポイント以上獲得すると「2ndステージ」となり、割引が適用されるようになります。

半年間で600ポイントならば、dポイントカードを使ってコンビニやファストフードなどの提携店でポイントを貯めると、毎月1万円以上利用することで達成可能なポイント数です。

ステージを維持するには、ポイントを継続的に貯める必要があるとはいえ、契約1年目からも「ずっとドコモ割プラス」の対象となるのは、今回の改定で最大の改善点だと思います。

「ずっとドコモ割」がポイントも選択可能に


今回の改定で、契約期間に応じでパケットパックの料金を割り引く「ずっとドコモ割」が、「ずっとドコモ割プラス」に変更されることにより、従来どおりの料金割引か、dポイント(期間・用途限定)進呈を選択できるようになります。

ポイント進呈を選んだ場合は、割引額(税抜)の1.2倍のdポイントがもらえます。ただ、税込の割引額で計算すると、税率8%で「約1.11倍」、税率10%なら「約1.09倍」になるのと、ポイントが期間・用途限定で使い勝手が悪いので、個人的には従来の料金割引のままにしようと思います。

普段、dポイントカードをよく利用する人にとっては、ポイントを選ぶと「ちょっとお得」という感じでしょうか。

また、パケットパックの割引が無くなると、その分、通信料金に対するポイント数も増えるので、dカード GOLD契約者もポイントを選択するメリットがあるかもしれません。

長期契約者のメリットは特になし


従来のdポイントクラブでは、契約15年以上でもdカード GOLDを持っていないと「シルバーステージ」止まりだったのが、改定後は最上位の「プラチナステージ」になるのは悪くはないですけど、その「プラチナステージ」の特典が従来の「シルバーステージ」とほとんど変わらなさそうなので、長期契約者にとっては実質「今までどおり」という感じです。

個人的に良いと思う点は、ポイントクラブのステージが、ずっとドコモ割の契約期間と揃ってスッキリしたことと、ポイント獲得数によっても「ずっとドコモ割」の対象となることくらいですね。

今回の改定でメリットが大きいのは、dポイントカードをよく利用する短期契約者じゃないでしょうか。


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