数週間前までは、購入するつもりはまったく無かったのですが、ちょっと前から様子がおかしかったiMacが、Mavericksへアップデートする直前あたりから、まともに使えないような状態になってしまったので、買い替えることにしました。
ぼくが使っているiMacは、iMac (Mid 2011)の21.5インチで、光学ドライブが搭載されている最後のiMacです。
iMac不調の原因は、おそらく内蔵HDDだと思うのですが、ディスクユーティリティで修復や初期化、パーティションを区切ったりと、色々やってみても症状は変わりません。悪いと、電源を入れてもシステムが立ち上がる前に電源が落ちてしまったり、調子良く起動したかと思っても、アプリを立ち上げたらアプリがすぐに強制終了してしまったり、という状態です。ここ数週間で、OSの再インストールを何度やったことか。
修理するにも、HDDを自分で交換するのは(少なくともぼくには)無理ですし、ソフマップで買い取り価格を調べると44,000円だったので、修理するだけの価値は無いかなぁ、ってことで、修理は諦めました。
普通、iMacから買い替えるなら、その次もiMacが最有力候補となるのですが、現行モデルは光学ドライブが無かったり、SDカードスロットが背面にあって不便。夏場の発熱が気になる。などの不満のほかに、そのうちRetinaディスプレイモデルが出そう、ということもあり、iMacは候補から外しました。
MacBook Airはスペック不足。Mac miniは古くて割高感が強い。Mac Proは予算オーバー。ということで、MacBook Pro Retina 13インチにしました。
レビュー
MacBook Air 13インチ(Mid. 2012)と比較すると、MacBook Pro Retina 13インチは「小さい」というのが第一印象です。画面サイズは、どちらも同じ「13.3インチ」ですが、本体サイズはMacBook Proの方が、幅が1.1cm、奥行きが0.8cm短くなっています。その分、MacBook Proの方が若干厚く重くなっていて、中身が詰まっているといった印象です。
MacBook Pro | MacBook Air | |
---|---|---|
重量 | 1.57kg | 1.35kg |
幅 | 31.4cm | 32.5cm |
奥行き | 21.9cm | 22.7cm |
厚さ | 1.8cm | 1.7cm |
連続駆動時間 | 最大9時間 | 最大12時間 |
ディスプレイ
で、実際に使用してみての印象は、やはり「ディスプレイがきれい」の一言に尽きると思います。Retinaの高解像度ももちろんですが、それにも増してIPS液晶の発色が、MacBook Airとの大きな違いです。
MacBook Airのディスプレイは、写真を表示するには向いていなくて、かなり厳しめに言えば「文字が読めればいい」程度の画質です。ブログなどで、他人に見せる写真を扱うのは、正直ためらわれます。
それに対して、MacBook Proのディスプレイは、iMacと比べても見劣りしない発色で、27インチiMacのディスプレイを、そのままギュッと縮小したかのようです。
そして、高解像度のRetinaディスプレイにより、文字もきれいに表示できます。特に、小さいフォントサイズの文字の読みやすさが、格段に向上しました。おかげで、Finderなどのフォントサイズを、従来よりも小さいサイズに設定しても、ちゃんと読むことができます。
バッテリー
バッテリーの連続駆動時間は、現行のMacBook Air 13インチと比べると劣りますが、先代モデルの7時間よりは長くなっています。もっとも、13インチMacBook Airを選ぶ人で、モバイル目的で使用するという人は、それほど多くないんじゃないかと思うので、9時間持てば十分じゃないでしょうか。
価格
MacBook Pro Retina 13インチ Late 2013のコストパフォーマンス、MacBook Airよりも上かもしれません。まぁ、決してどちらも安くはありませんが、RAMとSSDを同じにした場合、価格差がかなり縮まります。
MacBook Pro Retina 13インチ | MacBook Air 13インチ | |||
---|---|---|---|---|
4GB | 8GB | 4GB | 8GB | |
128GB | 134,800円 | 145,200円 | 108,800円 | 119,200円 |
256GB | 154,800円 | 128,800円 | 139,201円 | |
512GB | 184,800円 | 159,701円 | 170,101円 |
MacBook Pro Retina 13インチの128GBモデルと256GBモデルを、同容量のMacBook Air 13インチの標準モデルと比べると、価格差は26,000円ですが、MacBook AirのRAMとSSDを増設した場合は、256GBと512GBのMacBook Proとの価格差が、それぞれ15,000円前後になります。
この価格差でRetinaディスプレイが付いてくるなら、もはやMacBook Airを選ぶ理由はないんじゃないでしょうか。
13インチのMacBook Proのスペックは、「Pro」を名乗るには相応しくないかもしれませんが、MacBookシリーズのスタンダードとして見れば、かなり良く仕上がっていると思います。いっそ、13インチのMacBook Proは、名前から「Pro」を取ってスタンダードの「MacBook」にし、11インチのAirと15インチのProの3シリーズに、ラインナップを再編してもいいかもしれません。
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