価格はヨドバシで2万円ちょっとでしたが、EOS 5D Mark IIを購入した時のポイントが残っていたので、支払いはほとんどありませんでした。
この「EF40mm F2.8 STM」、EFレンズ初のパンケーキレンズでもあり、初のSTM(ステッピングモーター)レンズという、初物づくしのレンズです。
ステッピングモーター
EF40mm F2.8 STMには「STM+ギアタイプ」というSTMが採用され、同時発売の「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM」には「STM+リードスクリュー」が採用されています。
STMは「静かでスムーズなフォーカス」が謳われていますが、EOS 5D Mark IIとの組み合わせでは、特に静かだとは感じませんでした。その性能を発揮するには、EOS Kiss X6iとの組み合わせが必要のようです。ただし、マニュアルフォーカスで、フォーカスリングをゆっくり回すと、まったくと言って音がしません。
フォーカスは前玉が繰り出し、前玉は回転しません。
AFの動作は、USMの様な「スコッ」というより、「スーッ」という感じでピントが合います。速度はそんなに速くはないですね。
また、EF40mm F2.8 STMは「フルタイムマニュアル対応」ということになっていますが、カメラの電源がオフの状態や、レンズが休止状態の時は、マニュアルフォーカスが使えません。レンズが休止状態になるまでの時間が結構短くて、最後にフォーカスしてから5秒くらいで休止状態になります。休止状態は、シャッターボタンの半押しで解除できます。
このSTMが、EF40mm F2.8 STMを使ってみて、一番クセを感じた点です。
パンケーキレンズ
その形から「パンケーキ」と呼ばれる、薄型・軽量のレンズで、重さは「EF50mm F1.8 II」と並んでEFレンズ最軽量の130グラムです。
40mmという焦点距離は、フルサイズカメラの場合は画角が約57°(対角)となり、肉眼に近い感じで写ります。スナップ撮影をしていてカメラを構えると、ほぼ思ったとおりのサイズで写るのが、使っていてとても心地いいです。
APS-Cサイズの場合は、画角が約37°、35mm判換算で約64mm相当になります。パンケーキレンズと言えば、やはりスナップ向きだと思うのですが、この画角はスナップではちょっと使いにくそうです。
かと言って、フルサイズのEOSに、パンケーキレンズが似合うような、コンパクトなカメラもありません。なんだかチグハグで、ちょっと組み合わせに困るレンズですね。フルサイズ判EOS Kissや、EF-S24mm F2.8 STMなんかが欲しくなります。
画質
画質に関しては、画質サンプル画像をご覧いただきたいのですが、歪曲収差はほとんど無いし、画面の隅までシャープに写るし、これだけ写れば不満はありません。価格に見合う価値は十分にあると思います。
評価
STMにクセがあって、マニュアルフォーカスが使いにくいのが難点かと思いますが、画質に対するコストパフォーマンスは高いと思います。
ただ、「初めての単焦点」として選ぶなら、やはり「EF50mm F1.8 II」の方を、個人的にはオススメします。特にAPS-Cサイズの場合は、40mmの画角は扱いにくいと思うので、それよりも明るい50mmの方が、ズームレンズとの違いを体験できると思います。
Canon EF40mm F2.8 STM
評価: - 投稿: Jun
評価: - 投稿: Jun
0 件のコメント:
コメントを投稿