2014年1月19日

SIMフリー版iPhone 5sをドコモのSIMカードでアクティベーションしてみた

SIMフリー版iPhone 5sを、ドコモのSIMカードでアクティベーションしてみました。

今回使用したSIMカードは、MNPでドコモ版iPhone 5cを契約した時のnano SIMカードで、契約内容は「タイプXi にねん」に「Xiパケ・ホーダイ for iPhone」と「spモード」という、ドコモのiPhoneでは一般的なものです。端末は、日本のアップルストア(オンライン)で購入した、SIMフリー版iPhone 5s(モデルA1453)です。

アクティベーションをすると、SIMカードを差しただけで、そのままAPNの設定もなしでネットに繫がりました。というか、APNの設定項目がありません。


Safariのブックマークには、デフォルトでドコモのサイトが登録されていました。

▲Safariのブックマーク

ドコモメール(spモードメール)も、構成プロファイルをインストールすることで、問題なく利用できますし、エリアメール(災害・避難情報)も受信できました。

実際に、SIMフリー版iPhoneを使ってみると、ドコモ版と何ら変わらない感覚で使うことができました。料金に関しても、先月からSIMフリー版を使い始めたのですが、12月利用分の請求で「Xiパケ・ホーダイ for iPhone」以外のデータ通信料は掛かっていませんでした。

SIMフリー版のメリットとデメリット


ただ、正直言って、SIMフリー版のメリットは、ほとんど感じられません。メリットがあるとすれば、海外で現地のSIMカードを利用できるということくらいでしょう。それも、年に何回も長期の滞在を繰り返すような人以外は、メリットは感じられないかもしれません。国内での利用においては、メリットは無いと言っても過言ではないでしょう。

一方、SIMフリー版のデメリット、というかキャリア版のメリットと言った方が正しいかもしれませんが、キャリア版を購入すると月々サポートなどの割引があるのに対して、SIMフリー版では割引を受けられず料金が割高になってしまいます。ただし、既に月々サポートが適用されている契約のSIMカードを、SIMフリー版に差して使えば、従来通り月々サポートは適用されます。

また、盗難や紛失までサポートされる、キャリア独自の補償サービスも、SIMフリー版では利用することができません。

あと、端末代金の支払いにドコモポイントが利用できるという点も、キャリア版のメリットと言えるでしょう。

しかし、これらをデメリットと感じないのであれば、SIMフリー版でも特に意識することなく、利用することができると思います。

例えば、1年ごとに新型iPhoneへ買い替える前提なら、キャリア版を購入した1年後に、月々サポートがまだ半分残っている状態で、SIMフリー版の新型iPhoneを購入し、その1年後にはキャリア版の購入を繰り返す、という方法もアリでしょう。でもまぁ、特にメリットはありませんし、SIMフリー版が使えないというリスクがゼロとは言い切れないので、自己責任を取る覚悟がある人以外には、あまりオススメできる方法ではありません。

また、今後も、SIMフリー版が2ヶ月遅れで発売されるようなら、いち早く新機種を使いたい人は、キャリア版を選ばざるを得ないかも知れません。

SIMフリー普及のきっかけとなるか?


MNPすれば、機種によっては端末はタダ同然。毎月の料金も割り引かれ、さらには数万円の商品券が付いてくることも珍しくない。このような状況では、SIMフリー端末にコスト的なメリットはなく、端末の販売と通信サービスが完全に分離されない限りは、SIMフリー版の普及は難しいかもしれません。

「鶏と卵」ではありませんが、SIMフリー版iPhoneの発売を機に、国内の携帯電話販売方法と料金体系が変わることを切に願います。

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