プレスリリースのWi-Fi+3Gモデル向け料金プランで「安っ!」と思ったのは、7月から提供開始予定の「(iPad専用)プリペイドプラン(100MB)」です。1,510円で30日間に100MBまで使え、単純計算で1MBあたり15.1円です。
これに対して、iPhone向けの「パケットし放題 for スマートフォン」(旧「パケット定額フル」)の場合、「1MB=1,000,000バイト(100万バイト)」として1MBあたりの料金を計算すると、「1パケット=128バイト」なので「1,000,000÷128=7,812.5パケット」。パケット通信料が「0.084円/1パケット」なので「7,812.5×0.084=656.25円」。その差は約43倍!
「パケットし放題 for スマートフォン」だと約6.7MB(52,500パケット)で上限の4,410円(「標準プライスプラン」や「iPhone for ewverybody キャンペーン」適用時)に達しますが、仮に「(iPad専用)プリペイドプラン(100MB)」のパケット通信料で4,410円分利用すると約292MBになります。
これなら、主にメールやTwitterを使う場合は、上限に達するケースは少なくなるかも知れません。また、0.084円というパケット料金は、通常の音声端末向けの「パケットし放題」でも同じで、その場合は上限に達するケースは更に少なくなるでしょう。しかも、「パケットし放題」はPCサイトブラウザ(フルブラウザ)を利用した場合、上限が5,985円となり、iPhoneやiPadと比べてかなり冷遇されています。
プリペイドプランには月月割が含まれないことなど、これだけで単純に比較できるものではありませんが、iPadの料金を見ると、「iPad以外のパケット料金も、まだまだ安くできるんじゃないの?」と思えてきます。
アメリカ国内(AT&T)料金との比較
しかし、アメリカ(AT&T)のiPad向けプランは、ソフトバンクよりも魅力的です。
AT&Tのプランはシンプルで、「14.99ドルで250MBまで」と「29.99ドルで無制限」の2つです。どちらも30日契約で解約金もありません。そして何より、SIMフリーです。
で、ソフトバンクの同等のプランと比較してみました。
ソフトバンク | 1,510円/30日 100MBまで | 2,910円/1ヶ月 無制限 |
---|---|---|
AT&T | 14.99ドル/30日 250MBまで | 29.99ドル/30日 無制限 |
「1,500円(15ドル)前後で転送量制限」と「3,000円(30ドル)前後で無制限」。ソフトバンクにはこの他に「(iPad専用)プリペイドプラン(1GB)」もありますが、何だか良く似た構成ですね。
ソフトバンクが自ら合わせたのか、それともアップルに要求されたのか。いずれにせよ、ソフトバンクがこの料金(特に「データ定額プラン」)で提供するには、SIMロックを掛けて「月月割」に頼らざるを得なかったんでしょうね。
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