2010年5月23日

iPhone 3G に Sony Ericsson MW600 レビュー

前回のインプレに引き続き、ソニー・エリクソンのFMチューナー内蔵Bluetoothレシーバー「MW600」のレビューです。


ペアリング


電源オフの状態から電源ボタンを長押しし、電源が入ってもさらに押し続けるとペアリングモードになります。パスキー(PINコード)は「0000」です。ちなみにiPhone 3Gと登録する際には、パスキーの入力は求められませんでした。

マルチペアリング


3台までの機器(デバイス)を登録でき、音楽用と通話用それぞれ異なる機器を接続できます。接続機器を切り替えるには、音楽用の場合は「再生/一時停止」ボタン、通話用の場合は「通話」ボタンを長押しすると、接続機器のアイコンが表示されるので、タッチコントロールセンサーで接続したい機器を選択します。

FMラジオは音楽用に含まれ、ぼくが登録している機器だと次の組み合わせのうち、それぞれ1台ずつ接続できます。

音楽用(A2DP/AVRCP)
iPhone、NM706i、iMac、FMラジオ
通話用(HFP/HSP)
iPhone、NM706i、iMac

たとえば、両方ともiPhoneに接続している状態から音楽用をFMラジオに切り替えても、通話用はiPhoneに接続されたままです。

DRC-BT30でも、プロファイルごとに異なる機器を接続することは可能でしたが、MW600は接続順を考慮する必要は無く、必要に応じて任意の機器に接続を切り換えられ、とても便利です。

FMラジオ


プリセットはできませんが、「曲送り/早送り」「曲戻し/巻き戻し」ボタンの長押しで、局をスキップすることができます。また、「曲送り/早送り」「曲戻し/巻き戻し」ボタンの短押しで、周波数を0.1MHz刻みで変更が可能です。

着信電話番号


着信時はMW600のディスプレイに発信者の電話番号が表示され、携帯電話が対応していれば、その後に電話帳の登録名と種別が表示されます。

iPhone 3Gも対応していて、iPhoneを取り出さなくてもMW600で発信者の確認ができます。

時刻表示


HFPで接続している機器が時刻通知に対応していれば、MW600のディスプレイに現在時刻を表示することが可能で、iPhone 3Gも対応しています。

携帯電話で時間を確認する人も多いと思いますが、iPhoneはそういう使い方には不向きです。しかしMW600のこの機能を使えば、iPhoneを取り出さなくてもMW600で時間の確認ができます。

曲名表示


AVRCP ver1.3以降に対応している機器の場合は、曲名の日本語表示に対応しているとのことですが、iPhone 3Gでは表示されませんでした。

音質


イヤホンを直接iPhoneに繋いだ場合との違いは分かりません。

サイズ


さすがにHBH-DS205と比べると若干大きくなりますが、DRC-BT30と比べると数字以上に小さく感じます。DRC-BT30の形状はほぼ四角柱でゴロゴロした感じでしたが、MW600は三角柱でスッキリしています。

機種サイズ
MW60062×15×17.5mm
HBH-DS20565×13×13mm
DRC-BT6041×41×21mm
DRC-BT3060×17×17.6mm

感想


本来ならDRC-BT60と比較するべきなのでしょうが、使ったことが無いのでDRC-BT30との比較になります。

DRC-BT30と比べると、MW600は「FMチューナー内蔵」「ディスプレイ搭載」という点が特徴で、価格はおよそ2倍です。それ以外の機能面ではよく似た感じで、単純に音楽を聴くだけなら大した違いはありませんし、コストパフォーマンスはDRC-BT30の方が上でしょう。

しかし、MW600が優れていると思うのは、デザインや質感、サイズ。そして一番大きいのは、接続機器を任意に切り換えられる点です。接続する機器が1台だけの場合は気にならないと思いますが、複数の機器を接続して使う場合は使い勝手がかなり違います。

一方で、唯一の不満は、前回のインプレにも書いたとおり、タッチコントロールセンサーです。操作し難いという点の他にも、センサーに触れるとディスプレイが点灯するので、意図せずに触れた時は目障りに感じることもあります。また、MW600を握ると勝手に音量が変わってしまうことも、何度かありました。

あと、これはMW600自身の問題は無いのですが、iPhoneのAVRCPが「再生/一時停止」と「音量調節」にしか対応していない点は、iPhoneで使う上で注意が必要です。

しかし、それでも総合的には満足度が高く、個人的には現時点においての「Bluetoothレシーバーの大本命」だと思います。

参考:説明書ダウンロード

フォトレビュー

▲上部=イヤホンジャック(3.5mmステレオミニ)、マイク、通話ボタン

▲下部=電源ボタン、充電端子(microUSB)

▲サイド=左から「曲戻し/巻き戻し」「再生/一時停止」「曲送り/早送り」

▲逆サイド=タッチコントロールセンサー

▲時刻表示

▲音量調節

▲接続機器切り替え=左から、FMラジオ、携帯電話1(iPhone 3G)、携帯電話2(NM706i)、PC(iMac)

▲FMラジオ

▲発信者電話番号表示

▲電話帳登録名表示

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