それに合わせて、ドコモとau、ソフトバンクは、iPhone 6とiPhone 6 Plusの予約を9月12日16時から予約受付開始し、19日に発売すると発表しました。
で、気になる点だけを取り上げたいと思います。
画面解像度の変更
まず、画面の大型化による解像度の変更です。
iPhone 6 | 4.7インチ | 1334×750px | 326ppi |
---|---|---|---|
iPhone 6 Plus | 5.5インチ | 1920×1080px | 401ppi |
iPhone 5 | 4インチ | 1136×640px | 326ppi |
4.7インチのiPhone 6は、iPhone 5と同じ326ppiのままで、縦に198px横に110px広がりました。一方、5.5インチのiPhone 6 PlusはフルHDで、さらに高解像度の401ppiです。
アップルのサイトでiPhone 6の写真を見てみると、ホーム画面のアイコンが5列+ドックと並んでいて、余白部分にさらに1列アイコンが並びそうです。アイコン同士の横の間隔も、iPhone 5と比べて広くなっているように見えます。画面サイズに合わせて単に拡大したのではなく、大きくなった分、表示領域が広くなってるようです。アイコンサイズも、そのままっぽいですね。
ただ、iPhone 6 Plusの方も、アイコンの並び方はiPhone 6と同じで、iPhone 6の画面を単に拡大しただけのように見えます。(追記:iPhone 6 Plusの方がアイコン周囲の余白が広く、画面サイズに対するアイコンサイズの比率は小さいようです)
このことから、iPhone 6の「Device Pixel Ratio」がiPhone 5と同じ「2」のままだと仮定すると、iPhone 6の画面は「667×375px相当」と推測されます。
歴代iPhoneの画面表示幅は、初代から「320px相当」で統一されてきましたが、仮にこれが「375px相当」になるとすると、従来のiPhoneに最適化されたサイトをSafariで表示した場合、左右に間延びして表示されるかもしれません。Androidスマートフォンの多くは「360px相当」なので、それと比べてもさらに広くなります。しかし、将来iPhone 6が普及し、幅375px相当でデザインされたウェブサイトが増えると、iPhone 5やAndroidでは逆に狭く感じるようになるかもしれません。
一方、iPhone 6 Plusの画面表示幅が、iPhone 6と同じ「375px相当」と仮定すると、iPhone 6 Plusの「Device Pixel Ratio」は「2.88」という計算になります。
iOS 7以降のiPhoneの標準アイコンサイズが「60×60px」なので、それを2.88倍すると「172.8×172.8px」となります。小数点以下の端数を四捨五入すると「173×173px」、切り捨てなら「172×172px」です。ただ、ホーム画面のアイコンをiPhone 5と同じ5列表示にする「拡大表示」という機能もあるようなので、その点も考慮すると、さらに複雑になるかもしれません。とりあえず、iPhone 6 Plusに最適化した「apple-touch-icon」を表示させるには、新しいサイズのアイコンを用意する必要がありそうです。
容量と価格
iPhone 5sと比較すると、32GBモデルと64GBモデルは容量が倍に、16GBはそのままという感じです。
16GB | 32GB | 64GB | 128GB | |
---|---|---|---|---|
iPhone 6 | 67,800円 | 79,800円 | 89,800円 | |
iPhone 6 Plus | 79,800円 | 89,800円 | 99,800円 | |
iPhone 5s | 57,800円 | 62,800円 |
容量据え置きの16GBモデルは、容量が倍増したほかのモデルと比べて割高感がありますが、個人的には16GBで足りているので、わざわざ1万円以上高いモデルを選ぶ理由もありません。ただ、何か損した気分は拭えないので、16GBモデルも32GBに倍増して欲しかったです。iPhone 6sでは倍増されるかもしれませんね。
その他諸々
画面が大きくなると、片手ではとても使いづらくなりますが、iPhone 6は「簡易アクセス」という機能に対応しているとのこと。ホームボタンを2回タッチすると、画面の表示が全体的に下がって、画面の中程の高さにステータスバーが表示されるようです。ただ、手法としてはやや無理矢理のような感じがしますし、そこまでして大型化するメリットってあるのかなぁ、というのが率直な感想です。どうせ大型化するなら、画面上部には操作ボタンなどを配置せず、すべての操作を画面下部で行えるようにするなど、OSを根本的に再設計する必要があると思います。iOS 9には、その辺りを期待します。
大きさと同じく気になるのが、重さです。iPhone 6の重さは「129g」で、iPhone 5sの「112g」よりは重いですが、iPhone 5cの「132g」よりは軽いです。
もはや「世界で最も人気のカメラ」と言っても過言ではないiPhoneですが、iPhone 6ではカメラも若干改良されています。個人的に早く試してみたいと思うのが「Focus Pixels(像面位相差?)」で、ピントが合うまでの時間の短縮が期待できます。また、iPhone 6 Plusには光学手ぶれ補正対応のレンズが搭載され、暗いところでの手ぶれを画質を保ったまま抑えることができそうです。光学手ぶれ補正の有無が、iPhone 6との一番の違いでしょうか。
あと、これはOSの機能と言えると思うのですが、純正「カメラ」アプリに「露出コントロール(露出補正)」機能が搭載されたのが、個人的はうれしいポイントです。従来のオートでは、意図したとおりの明るさで写すため、試行錯誤しなければならない場面もありましたが、露出補正を使えば一発で思い通りの写真が撮れるようになります。
最後は、「どれを買うか」。画面サイズと容量の違いに加え、今回はSIMフリー版も同時に発売されるようなので、さらに選択肢が増えました。とりあえず、iPhone 6 Plusについては、大型化のデメリットしか感じられないので、迷わずiPhone 6を選びます。容量も16GBで十分なので、一番安いiPhone 6を買います。画面の周囲は黒い方がいいので、カラーはスペースグレー。
あとは、キャリア版(ドコモ)かSIMフリー版かで悩んでいます。ちょっと前までは、旧プランを維持するためにSIMフリー版の購入を考えていましたが、今の月サポが切れる1年後には、月サポの割引を新たに適用させるためにキャリア版を購入せざるを得ないと考えると、無駄なあがきをせずに、さっさと新プランに変更してキャリア版を購入しようか、という気にもなってきています。貯まっているドコモポイントを使いたいというのもありますし、VoLTEなどの対応も考えると、キャリア版の方が安心というのもあります。まぁ、予約開始直前に各キャリアから価格やキャンペーンなどが発表されるでしょうから、それを見て決めたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿