重量や価格を比較するために、表を作ってみました。ジッツオではGT2931の他に、同世代のマウンテニア(カーボン)のGT2531とアルミのGT2331、最新モデルのバサルトのGT2830。いずれも2シリーズ(2型)の3段三脚です。そして、マンフロットからは、同クラスのカーボン三脚055CX3と、いままで使っていた190Bの現行モデルとなる190XBです。
品番 | 素材 | 伸高 | 自重 | 耐荷重 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
GT2931 | バサルト | 132cm | 1.64kg | 10kg | 63,000円 |
GT2531 | カーボン | 138cm | 1.37kg | 12kg | 111,300円 |
GT2830 | バサルト | 136.3cm | 1.65kg | 10kg | 70,350円 |
GT2331 | アルミ | 131cm | 1.95kg | 9kg | 53,550円 |
055CX3 | カーボン | 136cm | 1.78kg | 8kg | 69,300円 |
190XB | アルミ | 118.5cm | 1.8kg | 5kg | 23,100円 |
190XBと比べると、サイズは大きくなっているのに重量が軽くなっているので、軽く感じて当然ですね。
ちなみに、EOS 7D(820g=本体のみ)とEF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM(575g)のレンズセットが約1.4kgなので、マウンテニアのGT2531の方が軽かったりします。
使い勝手
三脚のレビューと言っても、単純な製品なのであまり書くことはないのですが、三脚の使い勝手を左右するポイントのひとつとして、脚の伸縮が挙げられるのではないでしょうか。
190Bでは、そこが不満なポイントだったのですが、GT2931では解消されました。ロックナットを1/4(90度)ほど回転するだけで、ロックを緩めたり締めたりできます。
ローアングルは注意が必要
実際に使ってみて、下調べ不足だったと思ったのが、ローアングル機能です。
GT2931は、ノーマル(24度)、ローアングル(60度)、グラウンドレベル(90度)の3段階に開きますが、センターポールを一番下に下ろして脚を縮めた状態でローアングルにすると、センターポールが地面につっかえます。スペックの「最低高:32cm」は、センターポールを抜いた状態での数値です。センターポールを付けた状態でローアングルで使うには、センターポールを半分ほど上げる必要があります。その際の最低高は、センターポールの長さ(約43cm)と同じになります。
ただし、センターポールをショートポール(GS2511KBなど)に交換すれば、さらに低位置にすることができます。
グラウンドレベルで使用する場合は、センターポールからアッパーディスク(雲台取り付け台座)とポール底のフックをバラし、ポールを抜いて取り付けます。
感想
ローアングルが若干不満ですが、センターポールを交換することで解消できますし、安く買えたので満足しています。
バサルトでも十分軽いので、登山でもしない限りはマウンテニアは必要ありません。
ただし、どうせジッツオを買うなら、ワンランク上の3シリーズの方がいいかも知れません。個人的には2シリーズでも十分なのですが、3シリーズの方が使用範囲が広くなると思います。
あと、ローアングルが不要なら、クイックセット(トヨ商事)のハスキー3段がおすすめです。
ところで、ジッツオは元々フランスのメーカーでしたが、いつの間にかイギリスのボーゲンイメージングに買収(?)され、製造は「MADE IN ITALY」と、ややこしいことになっています。さらに来年、社名を「マンフロット」に変更するので、来年からは「マンフロットのジッツオ」ということになります。
0 件のコメント:
コメントを投稿